こんにちは!農学部の大学生ナハトです!
この記事では
「ウイルスって何?」
という疑問にわかりやすく、かんたんに答えていこうと思います。
この記事を読めばウイルスについてかんたんに説明できるようになります!
またウイルスに負けないためにどうするべきかもわかりますよ!
ウイルスは生物ではない!
「え、ウイルスって生きてないの?」
と思われた方もいるでしょう。
厳密にいうと『ウイルスは生物ではないが非生物でもない曖昧な存在』なんです!
わかりやすく図でかくとこうなります↓
(わかりにくかったらごめんなさい...)
ウイルスが微妙な位置にあるのがわかりますか?(笑)
そもそも生物は大きくわけて3種類に分類されます。
核とはDNAが入ってる球のことです。真核生物であれば細胞の中にあります。
核があるかないかで生物は分類されているのです。
原核生物、真核生物の細胞を簡単にかくとこんなかんじになります↓
「いや、見にくっっ!」
そうなんです。細胞の中ってめちゃくちゃ複雑なんです。
かんたんにかいてこんな感じなんですから生物ってすごいなあと思います。
一方、ウイルスはかんたんにかくとこんなかんじの形をしています↓
とてもシンプル。手抜きではないです。
そう、タンパク質の殻にDNA(RNA)が入ってるだけです。
核をもっていませんが、原核生物のような複雑な器官もありません。
「え、こんなんで生きていけるの?」
生きていけません。自分の力では。
ウイルスはご存知の通り、宿主がいないと生きていけないのです。
これこそがウイルスが生物に分類されない理由でもあります。
生物の定義
生物学的に生物の定義は以下のようになります。
- 外界と膜で仕切られている
- 代謝を行う
- 自分の複製を行う
このたった3つを満たしていれば生物といえます(当たり前と言えば当たり前だけど)
ウイルスが満たしていないのは
「代謝(生きるためのエネルギーを作ること)を行う」です。
ウイルスは細胞の中にエネルギーをつくるための器官がありません。
そのため、宿主のエネルギーを利用して自己複製しているのです。
ウイルスの複製方法
ウイルスの複製方法はかんたんに説明するとこんな感じです↓
1 ウイルスが宿主(ヒトなど)の細胞とドッキング
2 細胞がウイルスを取り込む
3 ウイルスが遺伝情報(DNAなど)を放出
4 遺伝情報をもとにタンパク質の殻を細胞内で作らせる
5 遺伝情報自体も複製させる
6 4.5をもとにウイルスのコピーを作り次の細胞へ
ていうかんじで増えていきます。
ウイルスは生存するために、ヒトなどの宿主の力を借りていかないと生きていけません。
そのためウイルスの殻は宿主の細胞の壁とドッキングできるような構造をとっています。
すると細胞はウイルスを自分の細胞内に取り込んでしまうのです。
(これはウイルスの起源がもともと高等生物であったため、仲間だと思って取り込んでしまうからだと言われています。)
ウイルスに抗生物質は効かない!
これもウイルスの構造がわかれば理解できると思います。
そもそも抗生物質とは細菌の細胞の増殖を阻害する物質のことを指します。
細菌は原核生物であり、ウイルスとは根本的に構造が異なるため、ウイルスに対しては効果がないのです。
ウイルスにははっきりと特効薬といえるものはないということです。
ウイルスの種類
「ウイルス=重い病気」
というイメージがあると思います。
しかしみなさんが少し体調が悪かったりするときにかかる、ふつうのかぜの9割はウイルスによるものです。
主なかぜの原因ウイルスとしては
があります。
「コロナウイルスってあのやばいやつじゃないの?」
今現在話題になっているのは新型コロナウイルスです。
要は新たに出現したコロナウイルスのことです。
コロナウイルス自体は見た目が太陽のコロナに似ていることから名付けられました。
ウイルスに特効薬はない?
ウイルスには細菌などと違って抗生物質のような特効薬はほとんどありません。
よってウイルスは自分の持っている免疫で倒さなければいけません。
免疫とはかんたんにいうと、外部からやってきて体にはいってきた異物を倒すシステムのこと。
ちなみに一回経験すると抗体というものを作り、もう一度入ってきたときに撃退できます。
インフルエンザのワクチンなどはこれを利用しています。
一旦弱らせたウイルスを体内に入れてわざと抗体を作らせているのです。
まとめ
ウイルスは生物ではない不思議な物質である
ということが理解いただけたでしょうか。
今話題になっているウイルスに対して少しでも理解ができたならうれしいです。
ウイルスはワクチンを打つ
または免疫を高めることで対処できます。
私たちがいまできることはワクチンができるまで免疫を高めて、ウイルスを体内にいれないようにすることです。
しっかり食べてしっかり寝て健康な生活を送りましょう!